生産性を向上して、効率化を図りもうかる農業を目指したい
藤田地区:施設ナス農家
友杉 利行さん
ともすぎ としゆき
- 昭和46年生まれ。
- JA岡山藤田施設ナス部会に所属。
- 妻と3人の子どもの5人家族。
- 趣味は、ソフトテニス。
- 高校時代は県のチャンピオンで、46歳まで実業団で活躍し全国3位の腕前。
- 今は、一週間に5日は、中学生に指導をしている。
- 座右の銘は「努力したら必ず報われるわけではないけれど、努力することで人は成長することが出来る。また、成功した人は必ず努力をしている」。
12月17日、藤田地区の友杉利行さんにお話を伺いました。
家族との時間を楽しむ
―就農したきっかけは
私は農業とは縁がなく、学校を卒業してから約30年間、製造業の会社に勤務し、妻も同じ会社で働いていました。妻の両親は、水稲やハウスでナスの栽培をする農家でした。
6年前に妻が「トマトの栽培をしたい」と会社を辞めて、実家のハウスでトマト栽培を始めた頃、義母が病気になってしまい、義父と妻だけでは大変なので、4年前に私も会社を辞めて就農しました。
将来的には、妻の実家の農業を継ごうと思っていましたので、少し早くなった感じはしましたが、戸惑うことはありませんでした。
会社では、実業団でソフトテニスをして、全国大会に出場したり充実していましたが、時間に追われることがよくありました。農業を始めてからは、家族との時間や好きなテニスを楽しむことができるので、就農して良かったと思っています。
―農業を始めてから
栽培面積は少し縮小しましたが、水稲が90アール・施設ナスが16アールくらいで、妻は、ハウス1棟で4種類のトマトを作っており、私はナスを主に栽培しています。
就農した時は、ナスを収穫することに追われる日々でしたが、義父の作業を見て栽培方法を覚え、聞いたことを理解して、身に付けてきました。
今年で4シーズン目に入り、一連の作業手順がわかってきたので、自信を持てる物ができるようになったと思います。
―苦労することは
ハウスの内でもナスの栽培は天気に左右され、気温・湿度・日当たりや、雨が続くと花がつきにくくなったり、ナスに良い環境を保つのが大変です。そうして苦労して出来た物が高く売れたときは、うれしいです。
スマート農業の実現
―今後の抱負は
単為結果性品種(授粉せずに果実が肥大する特性)を導入したり、アルスプラウト(環境制御装置)を設置して作業効率を上げ、高品質な物を作ります。
農産物の栽培には経験値も必要ですが、作業マニュアルを構築して省力化や労力軽減、コストの削減でスマート農業を実現すれば、若い人たちが希望をもって就農できるし、産地も活性化すると思います。
消費者が必要とする物を作って、もうかる農業を目指します。会社に勤めていた時以上の収入を上げる事を目標にしています。
聞き手:JA岡山 広報担当
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