食べておいしいと言っていただける黄ニラをつくり続ける
牧石地区:黄ニラ農家
久保 恵嗣さん
くぼ けいじ
- 昭和62年生まれ。
- JA岡山黄ニラ部会 JA岡山青壮年部。
- 趣味は、車とバイク。
- 大事なことは「ネバーギブアップ(諦めない)」。
2月21日、牧石地区の久保恵嗣さんにお話を伺いました。
150年以上の歴史ある産地
―就農したきっかけは
家は代々農家で、この地区で大根やニンジンといった根菜類と、冬の時期に黄ニラを栽培していました。私が会社に勤めていた頃、両親は根菜を辞めて黄ニラを栽培していました。
いずれは農業をするだろうと思っていましたが、10年前に母が亡くなり、父が一人で農業をするようになったことで、150年以上も前から栽培されている黄ニラを無くすわけにはいかないと思い就農しました。
―農業を始めてからは
会社の休みに少し手伝う程度でしたから、まったく未経験で、父の指導で少しずつ覚えていきました。
就農した時は、約30アールで黄ニラを栽培していました。とにかく収量を増やそうと、父には反対されましたが、作付けした分だけ、たくさん収穫できると思い、栽培面積を広げていきました。
しかしながら黄ニラは、種を植えてから収穫、出荷するまでほとんどが手作業で行うため、大変手間がかかり、管理不足となって、収量増加につながりませんでした。
―苦労すること
黄ニラは日光を遮るために黒いシートで覆っておく「遮光栽培」という特殊な方法で栽培します。一年を通じて生産しているので季節によって、温度、水の管理や肥料の与え方などを変えないと出来ない、とても難しい野菜です。大変な作業があるから良いものが出来たら嬉しいです。
―楽しいこと
収穫の時、黒いシートを開けた瞬間です。大きさと太さのバランスが揃って成長した姿と、鮮やかな黄色が目に入った時は「やったな~」と思います。それと、何より香りが特別です。
研究を続ける
―今後の抱負は
黄ニラは、岡山を代表する農産物なので、この産地の歴史を100年、200年後と継続していかなければならないと思っています。
部会員が一丸となり、研究して生産量の拡大を図って、新たに就農する人を増やしたいです。そのためには、おいしいと言っていただける黄ニラを作り続けることです。ぜひ食べていただきたいです。
聞き手:JA岡山 広報担当
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