楽しく、元気で、晴ればれと働ける農業
長船地区:米麦・野菜農家
糸井 大介さん
いとい だいすけ
- 昭和35年生まれ。
- 株式会社晴々農場 代表取締役。
- 長船蔬菜部会。
- 趣味は、美味しいものを見つけて食べること。
- 座右の銘は「失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れたい」。
9月22日、長船地区の糸井大介さんにお話を伺いました。
安全なものを作りたい
―就農したきっかけは
就農前は、東京で経営コンサルタントの仕事をしていました。仕事で国内・海外を訪れ各地の食事を食べてきました。しかし、海外では食品の安全性に関するニュースなども流れ、不安を感じました。その頃から自分で安心できる食材を作ることができる農業に興味を持ち始めました。
コンサルタントは、お客様の会社を良くするために働いて喜んでいただく仕事ですが、いつかは、自分の力で自分の会社を良くしてみたいと思い、45歳を過ぎた頃、これから今の仕事で将来自分が輝き続けていられるのか疑問を持ち、農業をしようと決心しました。
―岡山で農業を
仕事で岡山の企業に通っていたとき、食べ物がとてもおいしく、町の雰囲気が良かったことから、ここで仕事がしたいと思いました。岡山県の新規就農研修制度があり、長船で開催された有機農法の研究会で知り合った方から米麦経営の農家を紹介していただききました。そこで、54歳の時、会社を辞めてアルバイトとして農業を始めました。
―農業を始めてからは
6年間アルバイトをして3年前、農家の方が高齢で引退された時に米麦30ヘクタール、大豆4ヘクタールを引継ぎ法人化しました。米麦だけでは作業時期が集中するので、従業員が年間を通じて仕事ができるように、昨年から野菜の栽培を始め、ナス・キャベツ・白菜・カリフラワー合わせて20㌃を作付けしました。今は、3人の従業員と米麦の農繁期にアルバイトを雇っています。
―苦労することは
自分で農業経営を始めると、栽培の手順や、水の管理など、計画通りにいかないことも多く、失敗ばかりでした。しかし、失敗することによってそこから学びがあります。
原因を調べてそこからアイデアが生まれ、原因を克服して成功できた達成感を味わうと、また、頑張ってみようと思います。
美味しいと言ってもらうものを作り、届けたい
―今後の抱負は
米麦を中心に作付けし、野菜ももっと品種や収量を増やしたいと思います。そのためには、いろんな経験を積んだ方に来ていただき、得意分野で、農業に取り組んでいただき、後継者を育てたいです。
農業で、晴々と楽しく元気に働いて、消費者の皆様に美味しいと言っていただける物を届けたいと思います。
聞き手:JA岡山 広報担当
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