祖父の思いを引継ぎ、この地で農業を続ける
上南地区:米麦農家
尾田 匠見さん
おだ たくみ
- 昭和58年生まれ。
- サニーファームまさだ(株)代表取締役。
- 趣味は、釣りとバイク。
- 座右の銘は「探求心」。
8月3日、上南地区の尾田匠見さんにお話を伺いました。
祖父の思いを引き継いで
―就農したきっかけは
祖父の代から地域の農地を借り受けて米麦農業を経営しており、母も一緒に農業に従事していたので、私も小学生の頃から手伝っていました。
その後、会社に勤めていましたが、祖父から何度も「農業をやってみないか」と誘われたこともあり、就農を決意しました。
―農業を始めてからは
今年で就農して16年になりますが、就農当初は40㌶ほどの経営面積でした。それから徐々に借受農地を増やしながら7年前に法人化し、今年の4月に社名を現在の「サニーファームまさだ株式会社」に変更しました。現在では稲5品種を78㌶、麦3品種を28㌶作付けし、品種ごとに生育状況が違うので、作業が重ならないように注意しています。
以前より経営面積が増えたので、地図情報システムを活用したほ場管理をしています。肥料農薬の散布情報や収量・品質といった収穫データを蓄積して、来年の作付けの参考にしています。
また、今まで労力がかかっていた営農計画書も地図システムを基に作成して省力化することによって、効率的に作業を行うことができ、助かっています。
―苦労することは
会社は私と妻、母とアルバイトで経営していますが、農繁期の人員の確保が大変です。
それからこの辺りは用水路で水を管理していますが、水路の老朽化の影響もあって、水の管理に苦労しています。水の管理は稲の生育に大きな影響があるので、ほ場の整備が必要になります。
米・麦の栽培割合を調整して、収量増
―今後の抱負は
今後も経営面積は増えていくと思うので、地図システムを参考にしながら米と麦の作付けの割合を考えて収量の増量に向けて効率よく栽培していきたいです。それに伴って乾燥施設も増設し、施設の環境整備も計画しています。
また社名も今年から変更したので、地域の方に会社を知ってもらえるように引き続き地域に根差した農業を頑張っていきたいです。
聞き手:JA岡山 広報担当
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