心を込めてつくる。やさしく話しかける感じで
備南地区:千両なす・米麦農家
芳賀 順治さん
はが じゅんじ
- 昭和45年生まれ。
- JA岡山備南施設茄子部会部会長。
- 「千両なす」と米麦農家。
- 趣味はゴルフの打っちぱなしとハイキング。
- 座右の銘は「為せば成る(ナス)」
4月20日、備南地区の芳賀順治さんにお話を伺いました。
両親の後を継ぎ就農
―就農したきっかけは
両親が約50年前からハウス3棟で祖父母と「千両なす」を作っていました。子どもの頃から親の手伝いで授粉作業や花ぬきをしていましたが、農業を引き継ぐことは考えていませんでした。しかし、私が27歳の時に国の事業を活用し、ハウスを増設する事となりそれをきっかけに「千両なす」を作ってみようと就農しました。
―農業を始めてからは
備南地区において「千両なす」は50年以上生産してきた歴史があり、高品質なナスを市場に出荷しています。
収量を増やすために、たくさん実を付けてしまうと品質が低下するため、品質と収量のバランスを考えて毎日作業をしています。
―やりがいは
備南地区のナスは、秋から夏にかけて栽培を行います。春になると、木の成長が早く、手入れをするのが大変です。ナスを栽培するハウス内の温度は、35度を越えるので、同じ作業を長時間続けるのはかなりつらい作業となりますが、品質の良い物がたくさん収穫できると、やっぱり嬉しいですね。
―大切にしていることは
心を込めて作ることです。葉や花の感じをよく見て、木の具合を観察し、今何が必要なのか、次はどんな作業を施せば良いのか考えています。また、基本的な作業を繰り返した後、次に出てくる芽や花の状態を見て肥料や水やりのタイミングを決めています。
「千両なす」は、色・つや・形の全てにおいて市場から高い評価を受けています。これからも美味しいと言ってもらえるナスを作っていきたいです。
ナスを大好きになってもらいたい
―今後の抱負は
備南の生産者皆が、今後も品質の良い「千両なす」を作っていける産地になるように、生産者皆で協力していきたいです。
ナスは、子どもたちが苦手な傾向のある野菜ですが栄養価が高く、体に良い野菜です。「千両なす」の特徴は、皮が薄く口に残らないので食感がよく果肉も美味しいです。この時期のおすすめの料理は、ナスを塩こしょうで炒めてカレーの上に乗せるナスカレーが最高です。
皆さまに、ナスを大好きになってもらうため、日々精進です。今後は、生産量を増やし、さらに品質も上げていきたいです。
聞き手:JA岡山 広報担当
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