挑戦し続け、満足のいくイチジクを作り産地を地域のみんなで盛り上げたい
福田地区:イチジク・黒大豆農家
木村 曻さん
きむら のぼる
- 昭和11年生まれ。
- 福田いちじく部会部会長 福田地区黒大豆生産者組合組合長。
- イチジクの樹99本、黒大豆(13㌃)、水稲(1㌶)を経営。
- 息子夫婦と3人家族。
- 趣味は民謡。
- 座右の銘は「和」。
8月2日、福田地区の木村曻さんにお話を伺いました。
父から農業を受け継ぐ
―就農したきっかけは
はじめは父の農業を手伝いながら、イ草や米を作っていました。父が亡くなってからは農家を引き継ぎ、勤め先を退職するまで兼業農家として頑張っていました。
―農業を始めてからは
イ草は、昭和60年ごろまで生産していましたが、作業が大変だったことや、開墾地の相場が低いことを理由に作付けをやめました。その後退職するまでは、水稲一本でした。
退職後は、福田地区の水田転作作物として、イチジクと黒大豆の栽培をはじめました。
イチジクは、市場や直売所、女性部が手掛けるジャムへの提供、学校給食のジャムとしても提供しています。女性部に提供しているイチジクは、よくも悪くも感想を教えてくれるのでありがたいですね。
―楽しいことは
収穫作業が楽しく、息子夫婦とともに家族一丸となって頑張っています。他所に負けないくらいよいものが出来るよう食味にはこだわり、ある程度熟れているものを選んで収穫しています。ぜひ、私が作ったイチジクを食べてもらえると、とてもうれしいです。
また、出荷は10月下旬までですが、11月下旬から収穫できるイチジクは皮が少し硬くなるため、長男の嫁がコンポート煮にしてくれています。このコンポートがとてもおいしく、毎年の楽しみにしています。
―栽培上のこだわり
栽培に関する情報を収集し、数年試してみて効果を感じたことは実践し、取捨選択していきます。労力と土壌のバランスを考え、加味しながら混合堆肥を使用し、生産者同士で情報交換しながら試行錯誤しています。
長く続いていく産地として盛り上げていきたい
―今後の抱負は
天候に左右され思うようにいかないこともありますが、これまで通り、満足のいくイチジクをつくっていきたいです。できることなら、もう一度イチジクの樹の場所を変え、挑戦してみたいと思います。
現在も部会長を務めているので、若い人に受け継ぎ、長く続いていく産地として地域のみんなで盛り上げていきたいです。
聞き手:JA岡山 広報担当
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