父の柿づくりを引き継ぎ100年の伝統がある産地を守りたい
沢田地区:柿農家
長塩 一さん
ながしお はじめ
- 昭和25年生まれ。
- 沢田生産組合組合長。
- 柿310本を栽培。
- 母、妻、子ども夫婦、孫2人の7人家族。
- 趣味は釣り、カラオケ。
- 座右の銘は「誠心誠意」。
10月19日、沢田地区の長塩一さんにお話を伺いました。
父が作ってきたものを受け継ぐ
―就農したきっかけは
我が家は昔から農家で、小さいころから野菜や米づくりの手伝いをして育ちました。父は私に熱心に手ほどきをする人ではありませんでしたので、見よう見まねで作業を覚え、登校前に一緒に作業をするなどしていました。就職してからも兼業として手伝いは続けていましたが、23年前に父が作ってきたものを守っていこうと決心し、専業農家となりました。
―農業を始めてからは
現在は、柿をメインに「富有」270本、「西条」30本、「愛宕」10本の計310本を栽培し、JA岡山沢田生産組合の組合長を務めています。
沢田地区は、明治時代から続く伝統ある柿の産地なので、守っていきたいです。糖度が充分で味に自信はあるので、しっかり間引きを行って大きくて品質のよい物を作っていきたいです。
―楽しいことは
柿の時期になると選果場にたくさんの方が買い求めに来てくださいます。やはり消費者の方に「おいしい」、「ありがとう」と言ってもらえるとやりがいがありますし、励みになります。
また最近では、子どもが草刈りなどを手伝ってくれています。嬉しいですし、やっぱり頼もしいです。
―苦労することは
近年、気候が極端なせいで落果しやすくなったり、病気が発生しやすくなったりする傾向があり困っています。今年は、夏の長雨の影響もあり、病気の対策に追われました。
また、鳥やイノシシなどの鳥獣害対策のため、しっかりとネットを張り、被害の減少を目指しています。よい物を作るためにこだわっています。
産地を仲間たちと守っていきたい
―今後の抱負は
生産者が減少傾向にあるので、後継者や仲間探しを頑張っていきたいです。100年を越える伝統ある産地を守っていくためにも、柿作りの仲間を増やして、絶やさないために頑張っていきたいです。
聞き手:JA岡山 広報担当
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