花の魅力を多くの人に伝え、花づくりの仲間を増やしたい
長船地区:花き・米麦農家
大森 茂利さん
おおもり しげとし
- 昭和26年生まれ。
- JA岡山長船花卉部会部会長。
- 岡山県農業士。
- ヒマワリ・ブプレウラム・コギク・ラークスパーと米麦を栽培。
- 妻と2人家族。
- 趣味はメダカの飼育。
- 座右の銘は「人生死ぬまで勉強」。
5月17日、長船地区の花き・米麦農家の大森茂利さんにお話を伺いました。
花の魅力を知ってほしい
―就農したきっかけは
私の家ははもともと米麦農家で、両親の手伝いをしていました。ある時、コギク農家の方と知り合い、栽培に誘われたことや、行政が地区内の農家に花作りを奨励していたことをきっかけに、24年前に花きと米麦の専業農家となりました。
―農業を始めてからは
花き栽培は初めてだったので、農業大学校の社会人研修で基礎を学び、JAや行政に教わりながら栽培しました。
始めたときは、早朝から日が暮れるまでずっとほ場で、花の状態を観察して勉強しました。その後、よりよい物を作るために県内外の大きな産地へ勉強しに行きました。大きな産地は土や水の管理など、ひと目見るだけで違いが分かります。何かひとつ勉強して帰るつもりで行き、技術を学びました。
―花き栽培の魅力を教えてください
手間隙かけて管理したらそれに応えてくれるところですね。1㍉ほどの種から美しい花が咲く様子に感動します。
土の状態や灌水の量の違いで生育状況が変わり、花の声が聞こえてきます。それに応えることでよい仕上がりにできると嬉しいですね。
近年、魅力を伝えるために、花育活動を行っています。地元小学校の児童に地域で作っている花で卒業式に身につけるコサージュづくりの指導や、花束づくりをしています。将来その中から花農家を目指す子がいたら嬉しいですね。
花づくりの仲間を増やしたい
―今後の抱負は
花づくりを一緒にする仲間を募集しています。自分の持っている技術を次世代へ引き継ぐことで、花き栽培が活発になってほしいです。
平成24年には、青年農林業者の育成・指導や地域農林業活性化を目指す岡山県農業士となりました。その一環として、同じ花き生産者や新規就農を目指す農業大学校・農業高校の生徒の研修等も受け入れ、将来の就農のきっかけづくりとなってほしいと思っています。
JAと行うコギクの研修会では、時期に合わせて作業の説明と、実践研修が体験できるようにしています。軽量のため手軽にできるので、花の栽培に興味を持つ方はぜひご連絡ください。一緒に花を栽培しましょう。
聞き手:JA岡山 広報担当
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