基本に忠実に、もっとおいしい梨作りを
八浜町大崎地区:梨農家
髙原 康司さん
たかはら こうじ
- 昭和60年生まれ。
- JA岡山南梨部会部会長。
- 梨を経営。
- 祖母、母、弟の4人家族。
- 趣味は釣り。
- 座右の銘は「ゆっくりこそ早道」。
12月17日、八浜町大崎地区の梨農家の髙原康司さんにお話を伺いました。
祖父から農業を受け継ぐ
―就農したきっかけは
我が家は祖父を中心に昔から梨を栽培しており、子どものころから箱の組み立てなど手伝いをしていました。もともと勤めに出ていましたが、祖父が高齢となったため、祖父や父に教わりながら5年前に就農しました。
―農業を始めてからは
現在は、ほ場に応じて品種を選定し二十世紀、新高、あたごの3品種を栽培し、40㌃経営しています。
あたご梨は大きさではなく重量で出荷するため、一つずつ量り、箱詰めしています。祖父は、持った感覚で重さが誤差50㌘程度で分かっていたので、私もそれを目指しています。
―栽培上のこだわりは
授粉と袋掛け作業にこだわっています。花粉がまんべんなく付かないときれいな形に成長しないため、一つ一つ丁寧に授粉させています。
袋掛け作業では、小さい袋を先に掛けて、後から上に大きい袋を掛けます。小さいうちから日焼けと病害虫を防ぐために二重にしています。労力はかかりますが、よい物をつくるために、かかさず行っています。
さらに、日当たりをよくするために木が重ならないよう、誘引やせん定をしています。ほ場にはパイプを田の字状に張り巡らしており、そのパイプに誘引しています。山の上にほ場があり、傾斜が急な中での作業は大変ですが、手入れは欠かしません。
基本に忠実に、もっとおいしい梨作りを
―今後の抱負は
現在は祖父から教わった栽培方法で生産していますが、一度基本を学びなおしていきたいです。果樹の本や営農指導員から基礎を学び、いずれは自己流のアレンジや栽培方法を見つけていきたいです。消費者の方が「おいしい」とよろこんでくれる梨を目指して、学び続けていきます。
南梨部会は生産者の高齢化のため部会員が少なくなっていますが、昔から地区で親しまれてきたものなので、絶やさないために生産者拡大と後継者探しも頑張っていきたいです。
聞き手:JA岡山 広報担当
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